真夏の黒島散策【自然景観がアツい!】

こんにちは

みしま焼酎 無垢の蔵 杜氏の坂元です。

本格的な夏が黒島にも到来し、毎日の様に猛暑が続いています。

強い日差しを浴びてサツマイモたちも青々と繁ってきました。

夏の農作業は着替えが何枚あっても足りませんが、雑草の成長が早いので気が抜けません。

さらに、日差しが強すぎてフェリーみしまの船体が眩しい時があります。

こんな感じで今年もアツい夏がやってきました。

日も長く、天気が良い日が続いたので黒島を細かく散策してきました。

今回は真夏の黒島散策の様子を書いていきたいと思います。

村道や林道を歩いて散策【薩摩黒島の森林植物群落】

普段あまり通らない村道(島の南側の道)や林道(櫓岳方面に登る道)を散策してきました。

改めて黒島の地形図の等高線を見てみると、平坦な土地がほとんどないことが分かります。

最高標高は櫓岳の631.9mで、ガムコ山・帽子山・花立山など方々に稜線が走り、尾根と沢が入り組んで沿岸部に伸びているのが読み取れます。この起伏に富んだ傾斜地の島でサツマイモや農作物を生産する土地を確保するのは大変だろうと想像しやすいと思います。

また島全体をスダジイ(常緑広葉樹)やリュウキュウチクなどが覆っています。

この写真の様に、散策中にリュウキュウチク群落とスダジイ群落の境目をハッキリ見ることができます。

大里住民から話を聞くと昔は今よりも人口が多く、今よりもっと山々に人の手が入り、開墾したり放牧しながら生活をしていたそうです。

この境目のところまで人の手が入ったんだろうなと想像できます。

島の南側、村道を歩く

島の南側の村道をぐるっと歩いてみると、道沿いで様々な植物を目にすることができます。

村道はこんな感じで、道の両脇が青々としています。

太陽が高い位置にある時間は影が少ないので木陰を見つけては少し休憩します。

休憩中、ふと目に止まったのがこちら↓

よく目にするシダ植物ですが、よく見ると葉の表面にモザイク状の小さな葉がくっついてます。

軽く触るとプチプチ弾けます。

どうやら「コモチシダ」という種類みたいです。

初夏になると葉の表面に「無性芽」を形成し、やがて葉が出てきて”子持ち”になる様です。

”湿潤な崖”に生育することが多いそうで、海沿いで標高が上がっていく村道に生えているのも納得です。

また、崩れたばかりの崖に生えていたシダ植物がこちら↓

葉の形態から「ホラシノブ」という種類だと思うのですが、なかなか綺麗で面白い見た目です。

黒島の中央に続く、林道を歩く

木陰から木陰へ、地道に村道を歩き続けていると林道に入っていく分岐点にたどり着きます。

初めて真夏の林道を歩いてみましたが、流石に暑いので水をたくさん持っていきました。

タイミングよく伐採したばかりの林道を歩くことができました。

普段は草木で覆われて見れない道脇を見ることができました。

山肌を削ったり、巨石を道脇に寄せながらこの林道を開通したんだろうなぁと当時の苦労と努力を想像しながら歩きました。

道脇がサッパリしてくれたおかげで、

まるで血管の様に細かく枝分かれしている樹木を真下から見上げることができました。

標高が上がり竹林がなくなってきたところで林の中に少し入ってみると、足元にはハランが広がっています。

丈夫で清潔な植物なので食べ物を盛ったり、包んだりするのに使うので庭先に植えられたりするハランですが、こんな山の中に生えているところをみると「さすが原産地だなぁ」と感じます。

ちなみに林道の上まで歩いて登ると足腰がキツくなってくるのですが・・・、

道の真ん中に生えているコケのおかげで、モフモフ絨毯の上を歩いている様な感覚になり、少し楽になります。

また、滝や湧水などの休憩スポットもあるので時間をかけてゆっくり歩くのがオススメです。

真夏でもキンキンに冷えている山の湧水を味わってみるのも、良い経験だと思います。

登山・トレッキングだけに限らず、夏のアウトドアは楽しいですが、くれぐれも脱水症状にならない様に気をつけましょう。

 

今回の記事はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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