鹿児島県黒島は水資源が豊富な島、大自然の恩恵を生かしてつくる芋焼酎!
こんにちは、
みしま焼酎 無垢の蔵杜氏の坂元です。
昨年の4月に地域おこし協力隊として黒島に移住して、
ベニオトメ栽培や焼酎づくりについて学んできました。
そして今回、無垢の蔵の杜氏という大役に任命されました!
焼酎プロジェクトの重要なポジションになります。
これからも多くを学び・吸収し、精進します。
そしてそして、
2018年9月8日
蔵の落成式が盛大に行われました。
写真は落成式後の祝賀会のものですが、
三島村らしさを存分に出した素晴らしい祝賀会でした。
たくさんの応援を頂き、本当にありがとうございました。
ところで、
無垢の蔵が建てられた黒島は水資源が豊富な島です。
(写真は黒島の片泊港、壮大な岩肌や滝が美しい港です。)
私も黒島で生活していて、この黒島の水にはすごくお世話になっています。
山から直接取ってきた水で炊いたご飯やお茶・コーヒーは最高に美味しいですよ!
私たちはこの豊富な水資源を活かして焼酎づくりを行います。
ということで、
今回はこの黒島の水と焼酎づくりについて書いていこうと思います。
黒島の水と三島村産のサツマイモでつくる特産品焼酎
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今までの記事でたくさん書いてきましたが、改めてもう一度説明します。
今回三島村が認定された焼酎特区という制度は、
製造量に上限を設けることで、
三島村産の原料を使用した特産焼酎を村内でつくれるようになった。
というもので、
芋焼酎の原料の要であるサツマイモに、三島村産ベニオトメを使用します。
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焼酎みしま村と焼酎メンドンの原料芋としてベニオトメを使用してるその訳
前年まで濵田酒造(株)に委託して製造されていた、
焼酎みしま村・焼酎メンドンにも三島村産ベニオトメを使用しています。
(窓の奥に製麹ドラムが写ってますね。)
要は、この焼酎みしま村・焼酎メンドンを黒島でつくろう!!ということです。
※2018年の仕込みではメンドンの製造はできませんでした。
三島村産ベニオトメに加え、
今年から始まるみしま焼酎 無垢の蔵での焼酎製造には、
黒島の水を原料に使用します。
より、三島村産の原料にこだわった焼酎をつくることができます。
美味しい水があるところには美味しい酒がある。
というのは、よく言われている周知の事実だと思います。
使用する水が変わり、製造する蔵も変わる。
今までの焼酎みしま村・焼酎メンドンの味・香りがどのようになるのか・・・!
できあがりが非常に楽しみです!
黒島の水が焼酎に与える影響とは?
みしま焼酎 無垢の蔵で使用される黒島の水は「軟水」。
軟水とは、水の中にカルシウムやマグネシウムが少ない水のことで、
さらに、黒島の水は鉄やマンガンなどの無機物も少ない水です。
いわゆる、日本人好みの口当たりの良い美味しい水と言えます。
黒島は水の質が良く、量も豊富なので焼酎づくりに適している島です。
では、水は焼酎づくりにおいてどの程度の影響を与えるのでしょうか・・・?
本格焼酎の製造には、割水という行程があります。
割水では、蒸留した後の原酒に水を加えて目的のアルコール度数まで調節します。
この割水には鉄やマンガンなどの無機物が少ない水が適しています。
詳しい説明をすると、
割水において、水の中の鉄やマンガンは、焼酎の脂肪酸と結合して沈殿します。
これが、焼酎の製品としての価値を損なわせることになります。
この沈殿物の発生を防止するには、焼酎の脂肪酸を除去するか、
鉄やマンガンを含まない水で割水をする必要があります。
また、原酒を割水でアルコール度数25度にする場合、
原酒に対する割水の量は35%~40%を占めます。
繰り返しになりますが、
酒造用水の中でも割水用水は焼酎の35%~40%を占めるので、
その水質はとても重要です。
また、原料を洗ったり、米の浸漬、仕込み水などにも大量の水を使います。
もちろんこれらの水の質も、焼酎の品質に影響を与えます。
そして、私たちが焼酎を飲むときには、
ロック・水割り・お湯割りなどで飲むことが多いですよね。
またまた水の質が焼酎の味に影響してきます。
したがって、その時々に使われる水の質は焼酎の味を大きく左右します。
私個人的には、黒島の水を沸かしたお湯でつくるお湯割りがオススメです。
もっと言うと、コーヒーも美味しく淹れることができます。
朝はコーヒー、夜はお湯割り・・・!!
黒島の水に感謝!!
黒島の水源地と水スポットを紹介!
黒島の豊富な美味しい水は山にある水源地から来ています。
黒島の水源地は集落とみしま焼酎 無垢の蔵に水を供給してくれています。
水源地とは、いったいどんなところでしょうか。
実際に車で山に入って行ってきました。
こんな感じです。
オリに囲まれている中を覗いてみると・・・
綺麗な水がせせらいでいました。
どうやらここの水を貯水タンクに貯めて、生活用水として集落まで通しているみたいです。
無垢の蔵へは、生活用水とは別に原水が直接通っていて、
蔵の設備で独自に塩素処理やろ過をしています。
写真右半分の銀色のギラギラしたタンクが貯水タンクです。
余談ですが、この水設備の反対側は絶景です。
綺麗に水平線が一望できます。
ここの眺めは思わず思考ストップして見入ってしまいます。
ついつい大声でヤッホーと叫んでも、やまびこは返ってきません、海なのでね。
大里~片泊間を運行しているフェリーみしまもばっちり見えます。
蔵に来た際は、ここからの眺めを見て下さい。
最後になりますが、
先ほど紹介した水源地より、もう少し登った所に、
山肌から水が湧き出ている場所があります。
ひんやり冷たい水がチョロチョロと竹を伝って流れ落ちています。
私は、ここの水をお湯割りにしたり、コーヒーにしたりしています。
黒島の隠れスポットになるかもしれませんね。
今回はここで終わります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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