村内製造の焼酎メンドンがいよいよ発売されます!【薩摩硫黄島産のベニオトメから造られる焼酎】
こんにちは
みしま焼酎 無垢の蔵 杜氏の坂元です。
新たな年度に入り、黒島に移住してから4度目の春を迎えました。
この時期は離島の独特な出会いと別れが新たな風を黒島に吹き込み、離島生活にメリハリを与えてくれます。
だんだん気候も暖かくなり、苗床の世話をしながらツルの成長を見守る日々が続いているところです。
さて今回の記事は、ついに発売される無垢の蔵で製造された焼酎メンドンについて書いていきます。
焼酎メンドンについて
薩摩硫黄島の仮面神といえば、メンドン。
2017年に国指定の重要無形民族文化財に指定されました。
仮面神メンドンは硫黄島八朔(はっさく)太鼓踊りに現れ、天下御免のごとく暴れ回りながら魔を祓います。
2018年に十島村悪石島のボゼ、甑島のトシドンなど日本各地の来訪神行事と共に、「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
そんな硫黄島の文化や歴史を語る上で欠かせない存在のメンドンの名前を冠した「焼酎メンドン」についてご紹介します。
発売日について
2020年5月1日発売です。
ちょうど一年前の2019年5月1日に焼酎みしま村が販売でしたね。
新しい年号と共に世に出た新・焼酎みしま村と、その翌年の同日に発売の新・焼酎メンドン。
このラインナップで令和2年度の三島村を盛り上げます、5月1日が待ち遠しいですね。
購入できる場所・方法
焼酎メンドンを購入できる主な場所・方法を大きく分けて5つ紹介します。
①みしま焼酎 無垢の蔵で直接購入する
②みしま焼酎 無垢の蔵から郵送で購入する
③三島村の酒屋さんで直接購入する
④三島村の酒屋さんから郵送で購入する
⑤フェリーみしま船内で購入する
さらに詳しい説明は下のリンク先をご覧ください。
値段・内容量
値段:3,000円(税込み・郵送料別)
※株いおうとフェリーみしま船内では3,300円
内容量:720mL(4合)
焼酎メンドンのこだわりとは?
焼酎メンドンのこだわりの1つが硫黄島産のベニオトメを使用しているということ。
そして、美味しい黒島の水で仕込んでいるということです。
今期、無垢の蔵で製造された焼酎メンドンは硫黄島産ベニオトメを100%使用しています。
焼酎みしま村もベニオトメが使用されていますが、大里と片泊の畑で栽培されたものを使用しています。
私は焼酎の製造販売をしながら、ベニオトメの生産農家としても活動をしていますが、
同じベニオトメでも栽培する畑によって、味・香り・形などの個性があるということを学びました。
硫黄島産ベニオトメの焼酎メンドンと黒島産ベニオトメの焼酎みしま村。
島別に産地を分けて焼酎を仕込むのはとても興味深い取り組みであると思います。
それぞれの島の芋の個性が、焼酎にどんな影響を与えるのか、とても気になりますよね。
焼酎みしま村と飲み比べをすることでお互いにどんな違いがあるのかを楽しむことができます。
村内製造の焼酎メンドンが発売されるまでの取り組み
仮面神メンドンの話は先ほど少し触れました。
2017年に国指定重要無形民族文化財に登録されたことで再注目され、そして同年に焼酎メンドンが県内の酒造メーカーに製造委託という形で生み出されました。
ブルーの鮮やかなビンに柿色のラベルという一見奇抜な配色は、硫黄島の海をイメージしています。
焼酎みしま村とはまた一味違った味わいが非常に好評でした。
2018年に黒島に無垢の蔵が誕生して、翌年2019年に村内製造の焼酎メンドンが焼酎みしま村と共に発売される予定でした。
しかし、硫黄島でのベニオトメ栽培の課題である大型台風による塩害や火山ガスの被害により焼酎メンドンの製造は断念されました。
サツマイモはある程度の自然災害は耐える作物なのですが、離島、特に硫黄島の自然環境は厳しいという現実が突きつけられました。
それでも硫黄島住民の懸命な努力により2019年のベニオトメ栽培に成功し、無垢の蔵には2.4トンものベニオトメが届きました。
このような流れで村内製造の焼酎メンドンは今年2020年になって初めて発売されることになりました。
【関連記事】
魅力のたくさん詰まった硫黄島の紹介【ジオパークと焼酎プロジェクトの関わり】
硫黄島は鬼界(きかい)カルデラの縁に位置する火山の島であり、火山活動を十分すぎるほど堪能することができる魅力的な島です。
硫黄岳は現在も活動を続ける活火山であり、硫黄島のシンボルの様な存在になっています。
そんな硫黄島に私は、MISHIMA CUPというヨットレースの交流会に参加するために数回訪れたことがあります。
ヨットマン達とのアツい交流会は私のお気に入りの催し物の1つになっています。
大里青年会としてタコ焼きやタピオカドリンク、パン、フランクフルトなどを販売したり、バーベキューを食べたり、本当に楽しい夜です。
少し足を伸ばして東温泉まで行ったりもしました。
ところで、鬼界カルデラと言えば三島村は日本一小さなジオパークとして活動をしています。
【参考HP】
硫黄島に関わる人たちと会話をしたりすると、ジオパークへの想いの強さを感じることが多いです。
私もジオパークの取り組みの一環として焼酎プロジェクトも関わっていきたいと常々考えています。
そういう気持ちを胸に秘めながら、なかなか行動に移せていなかった中、今年メンドンを発売できることをとても嬉しく思います。
硫黄島と黒島の自然の恩恵から造られた焼酎メンドンを是非お試し下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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