焼酎の生産者がおすすめ!おいしいお湯割りの作り方まとめ
こんにちは‼
焼酎蔵従業員(地域おこし協力隊)の末國千佳です。
鹿児島の三島村も、やっと朝晩は秋を感じるような気温になってきました。
もっと北の方にお住いの皆さんは、かなり涼しい日が多くなっているのではないでしょうか。
そんな季節、ということは……
焼酎のお湯割りが特においしい季節がそろそろやってきますね!
今回は今さら聞けないお湯割りの作り方の基本から、こだわりの作り方まで、鹿児島に移住して焼酎蔵で働き始めた私が、焼酎のお湯割りについて紹介していきます。
飲み会でお湯割りを作る機会も増える季節、お湯割りの作り方を確認してみてください😊
おいしいお湯割りが飲みたい! 作り方に関するいろいろ
せっかくお湯割りを作るなら、おいしくお湯割りを飲みたい‼
焼酎のおいしさをしっかり引き出せるお湯割りの作り方について見ていきましょう。
飲み会で役に立つかもしれない(?)豆知識もご紹介していきます😆
今さら聞けない作り方の基本! お湯と焼酎、どちらが先?
焼酎王国鹿児島の皆さんに聞いたら笑われてしまいそうですが、意外に知らない人もいる、焼酎が先かお湯が先か問題。
結論から申し上げますと、お湯が先です。
グラスの中で焼酎とお湯が自然に混ざるのと、熱すぎるお湯を冷ますことができるために、お湯→焼酎の順番で入れる方がよいとされています。
実は私、つい先日も関東出身の人が、焼酎から先に入れているのを発見しました。
そんな方がいたら、入れる順番をそっと教えてあげてくださいね!
お湯と焼酎の割合は?
鹿児島に来て焼酎のお湯割りを飲んだ時、はじめに感じたこと。
「なんか……ぬるい」
そう、関東や東海でお湯割りを飲んでいた時はかなり熱かった覚えがあるのですが、鹿児島で焼酎のお湯割りを頼むとぬるいお湯割りが出てきます。
フーフーする必要なし、すぐ飲めます。
用意したお湯が冷めてしまっているのではなく、単純に焼酎の割合が多い、つまり濃いお湯割りなのです。
鹿児島で飲んでいるとこのようなグラスをよく見かけます。
やはり中心は5:5。
このライン入りのグラスがあれば、とても簡単に好みの濃さのお湯割りを作ることができます。
グラスからも鹿児島県民の強い焼酎愛とお湯割愛を感じますね😊
お湯割りの基本の割合が「焼酎:お湯=5:5」くらいなので、まず5:5よりも濃くなければ、鹿児島で「濃いめ」とは呼ばれないでしょう。
なにしろ、5:5でも「ほろ酔い」ライン扱いですから。
ちなみに鹿児島では一般的な25度の焼酎で言うと……
焼酎:お湯=6:4の比率なら、アルコール度数は15% ※通称:ロクヨン
焼酎:お湯=5:5の比率なら、アルコール度数は12.5% ※通称:ゴーゴー
焼酎:お湯=4:6の比率なら、アルコール度数は10% ※通称:ヨンロク
だいたい日本酒やワインくらいのアルコール度数です。
ビールやチューハイと比べれば、かなりアルコール度数が高いですね。
アルコール度数が高いからと言って、25度の焼酎をヨンロク以上に薄めるのはあまりおすすめできません。
バランスが崩れて焼酎本来の味が良くわからなくなり、場合によっては単純に不味いと感じてしまう場合もあります。
蛇足ですが、上に書いた「通称」覚えておくと、飲み会の時に意外と便利です。
お湯の温度は何℃にすべき?
あまりアツアツのお湯を使うと、焼酎の香りが飛んでしまうと言われており、出来上がりが40~50℃くらいに調整すると最も味が際立つと言われています。
焼酎:お湯=5:5くらいで割ると考えると、お湯がアツアツの場合は70℃程度まで冷ましてから使うとよいでしょう。
鹿児島市内の焼酎バーや焼酎をウリにした居酒屋さんに行くと、お湯割りを作る時には、陶器のグラスを温めつつお湯を適温に調整してから、焼酎を注いでお湯割りを作ってくれます。
さすがにバタバタしている飲み会や日常の晩酌でここまでやるのは面倒ですが、たまの贅沢でこだわって作るのもいいですね。
また、お湯割りを飲むときは冷めて適温でなくなってしまう前に飲み切るべきです。
せっかく温度にこだわって入れても、放っておいたら意味はありません。
お湯割りが冷めるまで放っておくのは、バーに行って氷が解けきるまでカクテルを放っておくくらいやめた方がよいことです。
さらに言うなら、寿司屋やてんぷら屋のカウンターで、料理が出てきたのに、写真を撮っていてずっと食べないくらいもったいないです。
いい焼酎をいい場所で飲むときには特にお気を付けください。
作り方にこだわるなら、前割り&黒じょかがおすすめ!
年中冷えたビールはおいしいけれど、お湯割りや熱燗が恋しい季節。
温かい焼酎の飲み方の中でも、こだわり派には、前割り&黒じょかをおすすめします!
焼酎王国鹿児島では常識の前割りと黒じょかについて説明します。
焼酎を割って飲むなら、前割りがおすすめ!
焼酎の前割りというのは、その名の通り、前に割っておくことを意味します。
焼酎に水を加えてすぐに飲むのではなく、1日~数日置いておいてから飲みます。
焼酎の前割りは、通常の水割りよりもまろやかな口当たりになると言われ、焼酎の本場である鹿児島でもとても人気のある飲み方です。
前割りを作るのに、わざわざ蔵元がある地域から採られた水を取り寄せて、焼酎と合わせて前割りを作っているこだわりの飲食店もあるほどなんですよ。
黒じょかって知ってる? こだわる人にはこだわりの酒器を!
先ほど紹介した前割りを温めて飲むのに使われるのが、鹿児島伝統の酒器「黒じょか」です。
黒千代香(くろぢょか、くろじょか)は、写真のような平たい急須のような形をしている酒器です。
これを買って家で日常的に使おうと思う方が少ないかもしれませんが、やはり黒じょかと揃いのおちょこがあると気分が全然違います!
我こそはこだわり派という方は、ぜひお気に入りの黒じょかを探してみてください。
意外にも通販サイトで検索すると、黒じょかはお手頃価格で見つかりますよ。
お湯割りで飲む焼酎みしま村の味は?
人それぞれ好みの飲み方はありますが、お湯割りも人気です!
三島村で取れた芋の香りが際立ち、おいしくみしま村を楽しむことができます。
最近鹿児島に移住した私の勝手なイメージですが、以下のような人がお湯割り派には多いような気がします。
- 鹿児島出身の人、鹿児島に長らく住んでいる人
- 年齢層は高め
- 割と酒飲み(毎日飲む人、長時間飲む人)
また、お湯割りに梅やレモンなどの柑橘系を入れる方もいるかと思いますが、みしま村をお湯割りで飲むのなら、最初は入れずにお楽しみください。
お好み次第ではありますが、みしま村は原料芋(ベニオトメ)の香りがしっかり残っているので、まずはそのままの香りを感じてみることをおすすめします。
もちろんみしま村はお湯割り以外でもおいしくいただくことができますよ👌
お湯割りだと甘みが際立つように個人的には感じるので、あんまり甘めが好きじゃないという方にはロックやストレートをおすすめしたいと思います!
焼酎みしま村についてもっと詳しく知りたいという方は、↓の記事をぜひ読んでみてください。
島民が造った原料芋や黒島の山から採れる水、製造方法など、「みしま村」の特徴やこだわりについて紹介しています。
また、購入方法についてもこちらに書いてあります!
お湯割りは薄めるためのものじゃない!!
お湯割りの基本的な作り方や、鹿児島に移住してから得たお湯割りマメ知識を紹介してきましたが、最後に何より申し上げたいことは、
焼酎をお湯割りにする一番の目的は、「焼酎を薄めるため」ではない‼
ということです。
確かに焼酎のお湯割りは他の冷たいお酒を比べたら身体を冷やしにくく、カロリーが他より高いわけでもなく、冷たいお酒よりは飲みすぎないことが多く、健康を気にする人にも人気のある飲み方です。
しかし、お湯割りにする本来の目的は、香りや味わいをより楽しむためであることを忘れないでください。
実はこういう会話を聞いていると、ちょっと悲しくなるんです💧
もちろん健康も大切ですが、むやみに薄くしすぎることなく温かいうちに、お湯割りの香りや味わいを楽しんで、ぜひ適量を飲んでくださいね🙌
おしまいに宣伝になりますが、11/1~11/3に鹿児島天文館で開かれる焼酎ストリートで、みしま村を出品させていただけることになりました!
11/1には蔵人や役場職員もブースに立っていますので、ぜひお越しください。
限定6本ですので、お早めにどうぞ!
焼酎ストリートについては、こちらをご覧ください。
⇒焼酎ストリート公式サイト
最後までご覧いただき、ありがとうございました‼
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