十五夜の夜には綱引きが定番?! 離島の伝統行事をご紹介!

こんにちは‼
焼酎蔵従業員(地域おこし協力隊)の末國です。

突然ですが皆様の地域では、十五夜にはどのようなイベントを行いますか⁉
お団子を作るイメージはあったのですが、うちでは十五夜のメインイベントといえば綱引きです。

今回は9月に行われた黒島 片泊地区の行事についてお伝えします。
昔から引き継がれてきた綱作りや綱引きの様子をまとめましたので、ぜひご覧ください😊

地区民総出! 十五夜の綱作り

黒島では十五夜の夜に綱引きをする風習があり、そこで使われる綱は毎年地区民の手で作られます。

まだまだ暑い鹿児島の9月に、朝から晩までがんばる地区民の様子をご覧ください。

十五夜の始めは綱の材料となるカヤ切りから

まずは材料がなければ綱は作れないということで、朝早くから地区民の大人たちが集まってカヤを切ります。

カヤは地区内の道端に生えているポイントがあるので、そのポイントを回ってひたすら刈り取ります。

後から綺麗に束にしていくので、ちゃんと方向を合わせてまとめ、車に積み込み子どもたちの待つ学校へ向かいます。

切ってきたカヤで細い束をたくさん作ります

片泊小中学校に着いたら、高齢者の皆さんと子供たち、先生たちがメインで、切ってきたカヤを細い束にまとめていきます。

高齢者の皆さんから地域の伝統行事について学ぶよい機会ですね😊
私も地区の皆さんから束の作り方を習いました。

先生も手伝いながら、カヤの束作りをしていますね。

ちなみにこの細い束のことを片泊地区では「ち〇こ」と呼びます。
方言なので仕方ないですが、こんな呼び方のせいでそのまま表示できません……。

先ほど作った細い束を巻き付けて、大きな綱を作ります

赤い矢印で指しているのが先ほど作った、カヤの細い束です。

この細い束を大量に巻き付けていって、長い綱を作っていきます。

綱作りは特に力がいる仕事なので、ここからは島の男たちの出番です‼

カヤを巻き付ける人も、下で綱を引っ張る役の人も、汗だくです

大変な仕事ですが、皆やっぱり楽しそうですね😆

炎天下のカヤ切りから初めて、ひたすら綱を作り続けて5時間、やっと長くて太い綱が出来上がりました!

それでもみんなの島民の感想は「お腹減ったなー……」
島の人たちは夏バテ&熱中症にはならないのでしょうか😂

竜のような形に整えて完成です!

最後に竜のような形に整えて完成です‼

左の部分が頭(かしら)、右のとぐろを巻いている部分が尾です。

十五夜の夜には綱引きと相撲!

夜暗くなってから最後集まり、昼間に作った綱を使って地区の皆で綱引きをします。
昼間に作った竜の頭側と尾側をそれぞれ引っ張る形です。

他の地区でも綱引きは行われており、大里地区の方から聞いた話によりますと、山側が勝てば豊作、海側が勝てば大漁といった言い伝えが昔はあったそうです。

ちなみに今年は引き分けだったので、おそらく豊作で大漁です👌

綱引きが終わった後は、綱を円形に置いて土俵代わりにして相撲を取ります。
お父さん対お子さんの勝負が特に白熱していましたね😳

片泊地区に見る、人が少ないからこその団結力

この日はあいにくの曇り空だったのですが、綱引きを終えて相撲が始まるあたりで、奇跡的に雲の合間から満月をしっかりと見ることができました。

綱引きが始まる前に、片泊地区長が「雲を吹き飛ばすくらい盛り上がりましょう!」という旨の挨拶をされていたのですが、本当に雲が吹き飛んでびっくりしてしまいました‼

それだけ片泊地区のみんなが元気ということですね😊
人の少ない地区だからこその団結と盛り上がりを感じるイベントでした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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