離島・黒島でベニオトメを育てる【焼酎みしま村の主原料サツマイモ栽培】

焼酎プロジェクト

こんにちは、みしま焼酎 無垢の蔵 杜氏の坂元です。

8月も下旬になりましたが、連日猛暑が続いていますね。

無垢の蔵では2回目の焼酎みしま村の仕込みに向けて、主原料のベニオトメの栽培に奮闘しているところです。

今回の記事では2019年のベニオトメ栽培の様子に迫りますよ!!

離島のベニオトメ栽培記録【土づくりから植え付けの様子】

良いベニオトメを栽培するために、土台となる土づくりから始めます。

毎年作物を作り続けている土地では、土地の老化現象が見られます。

土壌の上層部に含まれるミネラルが溶け出し下層部に流れていくと、土地の肥沃度が低下してしまいます。

つまり土壌中のカルシウムやマグネシウムが流されたり、土壌が酸性化していくと土壌が荒廃(老化)していくのです。

畑の土壌を生きた生態系と考え、土壌を構成する有機物や無機物の循環サイクルを守り、生き生きとした豊かな土壌を作り出すことこそ、ベニオトメ栽培の土台作りになるのですね。

私は黒島に移住して農業に携わり多くのことを学びましたが、畑の土壌は奥が深く、人間の知恵と経験の詰まったフィールドだなと思いました。

土壌には生物・物理・化学など科学の世界が広がっていて、人間がここまで豊かに発展できた所以を体感できます。

すこし深く触れると、例えば

・土壌の保肥力

・養分の移動

などは化学性物理性を根拠に考えていけば理解しやすくなります。

なぜ、土地によって肥えていたり痩せていたりするのでしょうか?

そもそも土が養分を蓄える仕組みはどうなっているのか?など

土壌のことを科学的に考えると非常に面白いですよ。

(そろそろ話を戻しましょう)

土づくりの後はマルチを張ります。

マルチはトラクターでガンガン張っていくのですが、マルチの端は人が「ヨイショヨイショ」と土を被せていく必要があります。

マルチは今年は生分解性マルチを利用しています。

生分解性マルチは収穫後にトラクターで土の中にすきこむと微生物が分解してくれるため、マルチ廃棄の労力と費用を軽減することができます🎉

微生物に分解されにくいプラスチックでできているマルチだと、適切な処分が必要ですがこれなら島でも楽ですね。

そして、やっと植え付けです。

どうですか、この賑わい!

大里老人会の皆様です。

そしてこの曇天。

サツマイモの植え付けにはもってこいの天気なんですよ。

人は暑くないし、苗は活着しやすいし。

(※活着:土に挿しこんだ芋の苗が、根づいて生長すること。)

あまりカンカン照りが続くと・・・、

このようになってしまい、活着率が下がるんですよね。

しっかりと苗が活着して根が出てくれば、

このように、シャキッと元気になります。

活着したてのこの状態から・・・、

すくすくと成長していきます!!

ツルの成長に勢いが出てきたら、あっという間に畝間の土が見えなくなます。

こうなれば、畝間から生えてくる雑草との戦いも一段落するはず・・・?

ベニオトメ栽培はツル返しや雑草の処理は気が抜けない

ベニオトメのツルの勢いよりも畝間の雑草の勢いが勝ってしまっては、生育に支障をきたしてしまうので、こまめに畑の状態はチェックしています。

今年は奈良大学生が畑の手入れのお手伝いをして下さいました。

畝間の雑草を抜きつつ、伸びたツルが畝間に根を張っているところはツル返しをして根っこを剥ぎます。

この畝間に生えてきた根っこを「不定根」といい、畝の中の芋の成長を妨げてしまいます。

(一応、畑の断面図のつもりです😌)

勢いのあるツルはあっちこっちに不定根を張り、ツルばかりが伸びて芋が大きく育たない「つるボケ」の要因になります。

気をつけたいですね。

黒島の畑は山を切り開いて造成していますので、畑の周りは竹やぶだらけです。

なので、すぐに畑の周りが竹やぶになってしまいます。

(黒島の人は竹やぶになることをヤマになるって言いますよね)

気をつけておかないとだんだんと畑が狭くなってしまいます。

このままではベニオトメがやぶに飲まれてしまう・・・?

しっかり伐採すれば大丈夫!

定期的に畑への入り口も伐採します。

淡々と草を刈り続けると・・・、

夕方ごろには綺麗になります。

雨にも風にも雑草にも負けないベニオトメ【離島の天候は読めない】

今年は一気に台風が3つやってきたり、鹿児島県が大雨に巻き込まれたり、心配が絶えないのですが、そんな私の心配とは裏腹にベニオトメは元気に育っています👌

その成長を見守り、サポートしていくのが楽しいです。

離島・黒島は天候が読みにくいといわれていますが、最近は快晴が多くベニオトメも雑草も竹もグングン伸びます!

あっという間にヤマになってしまいます。

しかし、1本1本ツルをどけながら雑草を刈っていけば・・・、

この通り、畑の境界が見える様になりました。

畑の周りは特に気をつけたいですね。

離島で新たなチャレンジ【開いた畑で無マルチベニオトメ栽培】

今年は、冬に蒸留粕を撒いた畑で、無マルチ栽培をするという新たなチャレンジも行っています。

以前はここで、サトウキビや牧草の栽培をしていたみたいですが、昨年伐採をして蒸留粕を撒くまでは再び竹山に戻っていました。

今はさらに生まれ変わって、サツマイモ畑になっています。

まだ開いたばかりの畑なので、結果が出るかは分かりませんが、

継続は力なり。

自分なりにやれることをやっていきたいです。

それが黒島での私の役割だと思っています。

つるボケや生育不良や病害虫などに気をつけながら、今年も良いベニオトメが収穫できるように頑張ります!

昨年のベニオトメ収穫やサツマイモの苗作りに関する記事も公開しています。

ぜひ読んでみてくださいね。

サツマイモの収穫!芋焼酎の主原料、サツマイモの収穫は大里老人会が大活躍!

2018.11.26

離島で農業! サツマイモの苗を作っています【鹿児島・黒島】

2019.02.19

最後までご覧いただきありがとうございました。