サツマイモの育苗に詳しくなろう【育苗管理の要点まとめ】

焼酎プロジェクト

こんにちは

みしま焼酎 無垢の蔵 杜氏の坂元です。

2020年もいよいよサツマイモ栽培の基礎である「育苗」が始まりました。

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「良い苗」を育てることがいかに重要な工程であるか、三島村黒島に移住してきて3年間でよく分かってきました。

今回は「育苗管理の要点」をまとめていきます。

サツマイモの育苗で大切なこと

サツマイモの育苗で大切なことを以下5つにまとめてみました。

1.良質な種芋を苗床に伏せ込む

2.種芋の伏せ込み量を計算する

3.種芋の伏せ込み時期

4.苗床の種類

5.温度管理

順に追っていきましょう。

良質な種芋を苗床に伏せ込む

当然ですがサツマイモの育苗において、「良い苗」とは種々の病害をもっていてはいけません。

サツマイモでは黒斑病・つる割病・ウイルスによる病害など「苗伝染」する病害が多いです。

もしこれらを苗床で発見した場合、種芋ごと除去する必要があります。

良い苗の育成には良質な種芋の確保と選抜が大切になってきます。

良質な種芋の条件としては、

・無病であること

・品種固有の色と形をそなえていること

・200~300g程度のもの

などがあげられます。

種芋の伏せ込み量を計算する

種芋を伏せ込む量については、品種の萌芽特性によりそれぞれ異なります。

例えば、

コガネセンガンの場合・・・1個当たりの萌芽数=10本、萌芽性「中」

シロユタカの場合・・・1個当たりの萌芽数=25本、萌芽性「極良」

とされています。

萌芽数が異なれば、必要な種芋の個数も変化してくるので、品種ごとに特性を知っておく必要があります。

ちなみに我々が栽培しているベニオトメの萌芽性は「良」です。

また採苗回数によっても必要な種芋の数が変化します。

種芋の伏せ込み時期

伏せ込みから1回目の採苗までは、1月や2月の低温期の伏せ込みでは60日程度、

3月以降の伏せ込みでは50日程度時間を要するとされています。

もちろん品種により萌芽の遅速があります。

ベニオトメの場合、ハウス内にトンネルを張った状態で、2月頭に伏せ込みをすれば、1回目の採苗が4月中旬と予想されます。

植え付けの予定日から逆算して伏せ込み時期を決める必要がありますが、

あまりにも早く伏せ込んでしまうと、温度管理が難しく萌芽が悪くなったり種芋の腐敗が起きたりすることもあります。

苗床の種類

苗床には

・路地の育苗床

・ハウス+トンネル

・トンネル

上記に3つの様式があります。

ハウストンネル様式には、地温を高めるために畝下に電熱線を引いたり、発酵材料を踏み込んだものもあります。

どの苗床様式にするかは、植え付けの時期や気候条件によって異なります。

三島村黒島は比較的温暖な地域ですが、4月~5月に植え付けを終わらせようとしていますので、

ハウス+トンネル方式で保温をしています。

ただし、こちらは日中の温度管理や潅水のタイミングで萌芽や初期の生育が変化します。

温度管理

種芋の萌芽適温は28℃~32℃です。(およそ30℃)

もちろんこれも品種によって少しずつ異なります。

床温が36℃以上の高温、もしくは9℃以下の低温になると種芋は腐敗しやすくなります。

灌水をすると床温が下がるので、灌水は天気の良い日の午前中に行います。

萌芽後は昼間20℃~25℃、夜間は15℃が目安です。

美味しい焼酎を製造するためには良い苗を育てること

晴れた日の昼間には32℃を超えてくる

イネ栽培の言葉なのですが、「苗半作」という言葉があります。

苗の出来でその年の収穫量が決まってくるというものですね。

【関連記事】離島・黒島でベニオトメを育てる【焼酎みしま村の主原料サツマイモ栽培】

今年も育苗がスタートし、毎日温度管理や灌水などをすることになります。

正直、温度管理に苦戦しています。

しかし美味しい焼酎を製造するために欠かせないのは、元気なサツマイモです。

そのためには良い苗を準備する必要があります。

来季の焼酎みしま村の製造は既に始まっているということです。

苗床は大里、焼酎蔵は少し離れた中里に位置しており、行ったり来たりを繰り返すことになります。

美味しい焼酎みしま村を製造するために、育苗を頑張ります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。