黒島で育ったあと島外(関東)ですごす生活について

こんにちは、黒島の藤原です。
黒島に住んでいると、島外関係者の方たちとお話しする機会があります。
島民は現在180人くらいと少なめですが、島外関係者の方々と出会う機会も多くあります。

今回は、黒島育ちで今は島外の関東で生活するひろみさんに話を聞きました。
島の自然のなかで育った人はどんなことを都会で感じてるんだろう、って気になっていたのでこの記事を書きました。

アイランダーで島外に住む島民の方たちと知り合った

ひろみさんとは去年の秋にあったアイランダーにスタッフとして参加したときに知り合いました。

アイランダーとは、全国の離島が集まって物産やワークショップ、イベントなどで盛り上がる展示会です。
東京池袋で去年11月に2日間行われました。
(※晋作さんも記事にされていました。http://mishima.link/?p=10962

離島が好きで旅行にいきたい方たちや移住を考えている人たちや島のお土産をみたい人達が来客されるなか、ひろみさん達、黒島大里で育った関東に住む方たちが三島村のブースに来られました。

その時の感じが印象的でした。
(※スタッフだった私はそばで一連の流れをみていました。)

遊びに来た皆さんが、スタッフとして参加してた知り合いのみのるさんの肩をぽんぽん、って叩いて、
おーってなってみのるさんからスタッフのハッピを渡されて、皆さんがそれを着てスタッフとして接客する、

その一連は本当に短い時間でした。
そこに「手伝ってくれてすみませんねー、ありがとう」「関係者以外は厳しいです」「手伝ってあげてるんだから」とかの会話もなし。
お互いただ手伝ってもらって、手伝ってる、その自然な感じ。
手伝ってるのにディスプレイのアドバイスしてる方やお菓子配ってる方もいて、私は理解が追い付かなかった。。

この感じ、三島村にいてもあります、時々。
自発的に道キレイにしてたり、畑耕してくれてたり。
料理の話したら次の日もってきてくれたり。

契約、待遇、報酬

ナニソレって感じで、それは野暮なんでしょうかね。

私はフリーランスとして仕事をするときに契約や条件などを提示しあうというのが
当たり前なので、理解の外の考え方でした。えーーー、って感動してました。
言わなかったけど。
私の経験上はじめて、という訳じゃないですが、そのふり幅が大きく広い!!

そして広く大きく助け合うことができるのってうらやましいなーって思って、
それにひっぱられる自分は居心地よいなーと思います。
それだけじゃ上手くいかねーんじゃないの?と冷静な自分が自分に語りかけて、やっぱり自分は日和ってしまうことが多いですけど、こういうの上手くいくんだったらすごく素敵だなーと。
実際こういうことに出会うと、ありがたくて、返したいなーと思います。(自然な感想。)

黒島で育ったあと関東ですごす生活について

私はそんな風な(他にも色々)カルチャーショックを時に感じながら過ごしているので、
私の逆の立場の方はどんなギャップを感じてるんだろう、について気になっていました。

それで、黒島を高校生で出て、関東で長年暮らすひろみさんに
黒島に育ってから関東に住んでみて思う事を聞いてみました。

そしたら、帰省してから近所のショッピングモールに行ったときに感じたことを教えてくれました。

ひろみさんコメント:

近所に大きなショッピングモールが、あって。
黒島にあるのは、酒屋さん・個人商店だけ。

大型ショッピングモールってなんでもあってモノがあふれていて、値段も安くて。遊ぶところもあったりして、便利。
そこにいるお客さんは核家族化がすすんでいるからか、子連れの夫婦が多くて。

そんな風に買い物をする家族や子供達を見ていると、このままでよいのかな?
という気持ちになりました。

大型ショッピングモールって、何でも揃うし、頭で考えなくても、欲しいものをどんどん買えちゃう!核家族で過ごしていて、色んな年代の人と一緒に買い物にも来る生活でなくて。

大型ショッピングモールの価格の安さは低賃金で働いてくれている人達で成り立っている部分もあって
そのことについて考えることもなく、ただ安い、高いで買ってしまっているような。そこに心はあるのかな?と。

かたや、黒島は、物があまりないという点では、不便さは、あるかも知れないです。
でも、なかったら作れないものだろうか?とか、周りの大人や老人たちに相談したりしていたなーと。
創意工夫があったように思いました。

例えば、洋服(うちだけだったかもしれないけど、)手作りをしてくれていて、お菓子屋さんもないので、ケーキやお団子も一緒に作ってました。そんなところかな?
何となく、私だけの感覚なのかもしれないけど、こうしたいって言ったら、こうしたら!あ~したらって、他人事だと思うのに、意見をくれる。
うちは、友達を呼ぶとご飯を食べていかんね?!とか、そのうち泊まっていけばって、それで朝ごはんも出して。
やっぱり、助け合わないと!!ってなると思うんですよ!

ものがないからこそ、助け合ったり、コミュニケーションを取ることを学ぶのだと思います。
それに、おじいちゃん・おばあちゃんも多いので、色んな年代の人と触れあえるので、多様性を身につける事ができる気がします。

藤原質問:
ひろみさんは関東に住んでいるのはなんででしょうか?関東すきですか?

ひろみさんコメント:
関東すきですよ!
住んだら都っていいますよねぇ!
やっぱり仕事がある、あと長年の友達もいる、というのが大きい理由です!
色んな人がいるからか、あまり干渉しないようなところもあるけど、実は、コミュニケーションを欲していて、そんなお店の方が流行っていたり。やっぱり、便利は、便利ですよねぇ~。もし、東京位の広さに、交通網がなかったら、絶対嫌になる‼️(笑)

そして袖すり合うも他生の縁という事だと思えるのは、やはり島育ちだからかも⁉️知れませんね。
知らない人だから、できることもあると思うし。
私、島にいるときも、こっちでも自分のやりたいようにやっている感じです。
見返りを求める訳じゃないのですが、人を思いあってないと、ダメでしょ!みたいな!(笑)
今のところは関東に住み続けるつもりですねぇ~。

黒島で育ったあと島外(関東)ですごす生活について:まとめ

以上が関東に暮らす島育ちのひろみさんへの質問でした。
他にも色々話したかったですが、またの機会にしたいと思います。

話を聞いていると人として逞しいなーとか色々思いました。

ひろみさんは違うかもしれないけど、島に仕事があったら
Uターンしたいと思っている人もいるだろうな、と詳しく話を聞くと島民として感じました。

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