三島村の名産品 大名竹の竹の子取りに行きました!【鹿児島・離島】

こんにちは‼
みしま焼酎 無垢の蔵従業員(地域おこし協力隊)の末國千佳です。

今回は私たちの住む三島村の名産品、大名竹(竹の子)についてご紹介します。
少々前の話になりますが、6月に竹の子を収穫した際の内容です。

鹿児島 三島村の名産品 大名竹の子とは⁉


三島村の名産品の一つ、大名竹の竹の子をご存知ですか?

今回は、初心者にはちょっとハードな竹の子取りの様子や、
島で食べられている竹の子料理のことなど、

大名竹の子について、いろいろとお話しできればと思います😆

大名竹の子の旬はいつ?

私の住む黒島では、5~7月が大名竹の子の旬です。

ちなみに、同じ三島村の竹島や硫黄島ではもう少し早く、4~6月が旬だそうです。
そんなに離れてもいないのに不思議ですね!

南に位置する鹿児島の5月以降なので、かなり暑い時期が旬と言えます。
そのため、まさに大名竹オンシーズンの6月に収穫に行ったわけなのです。

本州の山間部出身の私は、竹の子の旬がそんなに暑い時期だったイメージがなく、
疑問に思ったので少々調べてみました。

調べてみたところ、実は竹の子にもいろいろあって、
モウソウチクは3~4月、ハチクやマタケは少し後の4~6月が旬だそうです。

上のイラストは、モウソウチクをイメージしたと思われる絵です。
まさに「きのこたけのこ戦争」の竹の子ような形ですね。

私がイメージしていたのはこのモウソウチクで、
地元の3~4月と言えばかなり寒いので、イメージが全然合わなかったようです。

大名竹は先ほど説明した種類のどれでもなく、
「リュウキュウチク」という種類です。
リュウキュウチクは、鹿児島や沖縄にだけ生えている種類だそうですよ。

「美味しすぎて高級で大名しか食べられないから、
大名竹と呼ばれるようになった」

なんていう話があるくらい、高級品で美味しいのです🙌

鹿児島の小さな離島 黒島では大名竹(竹の子)がいっぱい‼

とにもかくにも、三島村は竹島も硫黄島も黒島も竹が多い‼
その名の通り、竹島は特に竹ばっかりです🙌

黒島の景色の写真を見ると、高確率で竹が映りこんできます。

この写真は、30代~80代までの島のみんなで
サツマイモの苗を植えている様子ですが、
みんなの後ろも竹林ですね。

こういうところでも、大名竹の竹の子は取れるそうですよ😊

竹の生長はとにかく早い! 畑に突然、大名竹が

これはご存知の方も多いかと思いますが、竹は生長が早い‼
地下茎で繋がっているので、竹林が近くにあれば、
突然竹の子が生えてくるのです。

上の写真は突然サツマイモ畑に生えてきた竹の子です。
トラクターを入れて耕したところにまで生えてくるとは驚きです😳

せっかく植えたサツマイモが竹に負けてしまうかも
でも、この竹の子も都会では高級品だという大名竹の竹の子
おいしそうかも🤤

と、思っていたのですが、
このようにして生えてきた竹の子はそんなに美味しくないとのこと。

いざ、大名竹の子取りへ!! 離島の竹の子取りは超ハード⁉

前置きの説明が長くなりましたが、いよいよ大名竹の子を取りに出発です💦

おいしい竹の子が取れる場所や、
ベテラン島民さんに習った竹の子の取り方を紹介していきます‼

美味しい大名竹の子はどこに?

美味しい竹の子を取るにはどうすればいいのか
ということで、先輩島民ガイド付きで、竹林に入っていきましょう。

※人の山に入って勝手に竹の子取ってはいけないので、
竹の子を取る時には必ずガイド付きで行ってくださいね‼

イメージとしては、写真の赤い矢印のようなところから入って竹の子を取る形です。
なかなかのハードモード💦

先ほど、大名竹の竹の子だとしても、
畑に生えているような竹の子は美味しくないとお伝えしましたが、

島の皆さんによると、日陰に生えている竹の子の方が美味しいそうです。
日向の畑ではダメなわけですね。

日陰に生えている竹の子の方がずっとエグみが少ないそうですよ。

※写真の脱走牛や、繋がれた紐がポールに絡まっちゃったヤギは、
その後無事飼い主の元に帰りました。

鹿児島の離島は厳しかった…… 大名竹の子のために道を切り拓け!

こちらが実際に竹の子を取った竹林の中の様子です。

道はありません。道は自分で作るしかないのです。
これが本当の、自分で道を切り拓いていくスタイルです💦

目の前にある木々を力づくでなぎ倒し、
なぎ倒せないものはくぐり抜けて、突き進んでいきます。

懸命に竹の子を探すうちに、人の声が聞こえなくなった時には、
真剣に遭難するかと思いました😂

周りは竹ばかりで道もわかりませんし、
全く見通しも聞かないので、そのくらい怖くなります。

絶対に観光客の方が一人で行ってはいけません‼

竹の子を取ったら、その場で剥いてコンパクトに収納

竹の子をもぎ取ったら、その場ですぐに剥いて、
食べられるところだけを持ち帰ります。

遠い場所へ送る場合は皮を剥かずに出荷しますが、
すぐに食べるものやすぐに冷凍するものに関しては、
その場で剥いてしまうそうです。

剥かずに大きいままの竹の子を持って、
この竹林の中を移動し続けるのは難しいですからね。

竹の子取りの達人レベルに達した方は、
竹の子をもぎ取り、その場で剥きつつ周囲を見渡し、
剥き終わる頃には竹の子を見つけて、移動してまたもぎ取る
を繰り返すそうですよ💪

ちなみに私は竹林内で転んで、太ももに大きな痣ができました!
転ぶと竹とか折れた木とかが足に刺さるので、要注意ですね😭

収穫した大名竹の子を調理! 鹿児島の離島料理をご紹介

収穫した大名竹の竹の子は、もちろん島内で食べられています。

天ぷらや煮物など、主に島内の飲ん方(飲み会)で出された料理を
写真とともにご紹介します。

大名竹の子の天ぷら

生のまま竹の子を縦に二つに切って、塩味を付けて揚げるのが、
新鮮な大名竹の子の一番ポピュラーな食べ方のようです。

天つゆを付けたり、後から塩を付けるのではなく、
塩で下味を付けてから揚げています。

島外からのお客様が来た時の飲ん方では、
ダイナミックに大名竹の子の天ぷら、大量バスケット盛り‼

この時は奈良大学の先生、学生さんたちが片泊地区へ
研究・調査のためにお越しになっていましたね。

島ならではの手作りおもてなしの一品ですね。
とっても美味しかったです😋

大名竹の子の煮物

大名竹の子の煮物ももちろん美味しいですよ‼

こちらは大里地区の山の神祭りでふるまわれた一品です。
山の神祭りは、山での作業や農作業の安全を祈願する神事です。

そう考えると、竹の子料理はお祭りにぴったりな料理ですね。
山で転倒した私が今回の山の神祭りで
いつにもまして強くお祈りしたことは言うまでもありません。

竹の子と魚介類の煮物もいいですね。
これは焼酎がすすむー😆

こちらはホームパーティーの様子です。
鹿児島の郷土料理、とんこつの煮込みと大名竹の子のコラボです。

がっつり料理にも大名竹の子は合いますね。
しかも香りがしっかりしているので、がっつり料理にも負けてない

この日はお酒や島で穫れたらっきょも持ち寄って、飲ん方をしていました。
ことあるごとに飲むのです‼

大名竹の子の丸焼き

都会でやったら、超ぜいたく品‼
大名竹の子の丸焼きです。

バーベキューでは、完全にお肉をおしのけて主役状態。

皮が真っ黒になるまで焼いて、皮を剥いて中身にかじりつけば、
竹の子そのままの香りを感じられます🤤

他にも、竹の子の肉詰めフライや塩漬け・みそ漬け、中華炒めやみそ汁など、
島ではいろいろな料理に竹の子が使用されているんですよ!

竹島や硫黄島でも、大名竹の子は収穫されています

三島村・鬼界カルデラジオパークのHPでは、
硫黄島での竹の子取りの様子が見られます↓↓

硫黄島での筍取りの記事はこちら

こちらでは、出荷されるまでの様子が紹介されていますので、
ぜひ見てみてくださいね。

もっとも大名竹のことが知りたい、写真が見たいという方は、
こちらの大名竹のサイトをご覧ください。
大名竹紹介ページはこちら

安全に気を付けて、鹿児島の離島で大名竹の子を取りを!

5~7月の旬の時期は、民宿で竹の子をいただくこともできます。
とっても美味しい三島村名産の大名竹の子、
ぜひ島に食べに来てくださいね😊

竹の子を取りに行くときには、急斜面を歩いていくことになります。
不慣れな人にはとても危ないので、ガイド無しでは行かないようにしてください💦
また、人の土地に入って竹の子泥棒してもダメですよ!

三島村の大名竹の子はネットで通販もされていますから、
気になる方はぜひ検索してみてくださいね‼

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

焼酎好きなあなたに...

人口200人の離島で作られた
希少な芋焼酎を試してみませんか?