本年の仕込み、終了!新酒は五月を待ってね♪

みなさん、こんにちは!

無垢の蔵の臼木です。

 

本記事を書いているのは2020年11月末の某日。

蔵の中を見渡すと、焼酎造りの装置と器具類がやや雑然と並んでおります。

それはまるで、今年の仕事を終えてホッと一息ついているかのように・・・

 

はい、そうです。

2020年の仕込み、そして、私にとって生まれて初めての焼酎造りが終了しました!

 

そんなわけで今回は、

『焼酎造りの感想を、思い出がいっぱい詰まった装置類の写真とともに、思うがままにまとめてみたよー』っていうお話です。

 

本記事が皆様にとって、私達の蔵を少しでも身近に感じるきっかけになれば、とっても嬉しいです!

思い出その①|大量のベニオトメの前処理に絶望しかけたり・・・

これは、『ベニオトメ』
島の皆様と協力して作って、みんなで掘り起こしました。

大事な大事な、焼酎の原料です。

このお芋さんは、こんな感じの芋洗い機でゴロゴロと洗浄されて、表面の泥や汚れを洗われた後に・・・

 

蔵人が一つ一つ目視で傷みをチェックして、傷んだ部分は包丁を駆使して取り除いてあげます。

これが地味に時間のかかる作業でして、『これ、ホントに終わるのかな・・・』なんてめげそうになる、そんな作業の日もありました。

で、こちらが、この作業で毎回のように活躍した、『包丁』のお姿。

そんなわけで、芋洗い機さん、そして、包丁の皆様へ。

今年も、お疲れ様でした!

思い出その②|分析室の雰囲気にホッコリと癒やされたり・・・

分析機器

ここは、『分析室』。
焼酎のアルコール濃度や成分分析をするための機器が、整然と並んでいます。

ちょっと個人的な話になるのですが、私は研究畑出身の人間でして、実験室にこもって黙々と実験するのが大好きです。

そんなわけで、分析機器類に囲まれたこの部屋が、実は私の癒やしスポットだったりします(笑)

 

  • グツグツ・ポコポコと、もろみを蒸留・・・
  • ポタポタ・ピタピタと、滴定して成分分析・・・
  • ザクザク・サクサクと、お芋さんを刻む・・・

 

地味な作業ではありますが、なんだか心が落ち着くのは、職業病の一種なのかもしれませんね?

そんなわけで、分析機器の皆様へ。

今年のお勤め、ご苦労様でした!

思い出その③|おてんば娘な芋蒸機に、翻弄されたり・・・

これは、『芋蒸機』

大量のベニオトメを一度に蒸しあげる、なんだかとても凄いヤツです。

温度制御のために、あっちのバルブを開いたり閉じたり、その一方で、こっちのレバーを上げたり下げたりするのですが・・・

これがまた『経験がものを言う』っていう表現がぴったりでして、まさしく職人技の世界です。

で、私はこの手技にまだ慣れていなくて、なかなか上手く使いこなす事ができず・・・

『ほんの少し、5mmだけ、いや、気持ち分もう1mmだけ、こっちのバルブを開けてみるか!』なんていう選択が正解だったりして、そのファジーな操作感に悩まされました。

そんなわけで、芋蒸機さんへ。

来年は、ぜひともお手柔らかに!

思い出その④|香りと顔を毎日変えるタンクの中身に、ワクワクしたり・・・

これは、米麹を発酵させるのに使う『一次仕込み用のカメ』

 

そして・・・

これは、二次もろみ(麹+芋)を発酵させるのに使う『二次仕込みタンク』

 

焼酎造りの大部分の時間は、微生物が自然の摂理に身を任せて行う『発酵』という生命現象に費やされます。

この過程は、上の二つのタンクの中だけ完成されるという意味で、完全に閉じた世界です。
そして、この閉じた世界は、発酵の進捗に応じて、香りと外観が劇的に変わります。

  • ある日は、少しだけ甘ったるい、甘酒のような匂い
  • ある日は、酸っぱいバナナのような匂い
  • ある日は、パチパチと弾けるソーダのような軽快な破裂音
  • ある日は、ボコボコと湧き上がる火山のようなワイルドな音
  • そして、鮮やかな黄色から少し焦げた茶色いスープへと完熟する、もろみ

 

『アルコール発酵が順調に進行している』という当たり前の事実に過ぎないのですが、私はこの『タンクの中身の変化』が、微生物の強い自己主張のように感じてしまいます。

(*’ω’*) 『蔵人のおいちゃーん!今日も僕たち、元気だよー♪』

っていう、そんな微生物たちの声なき声とでも言いましょうか(笑)

そんなわけで、仕込みタンクの皆様へ。

微生物たちの事は、来年も全てお任せします!

思い出その⑤|蒸留機の無骨なかっこよさに、震えたり・・・

これは、『蒸留器』

二次もろみから焼酎を取り出すために開発された科学の武器、そして、私がこの蔵で一番好きな装置です。

コンパクトな設計思想に詰め込まれた機能むき出しの外観が、なんだかジブリの映画に出てくるメカニックな装置を彷彿させて、そんな無骨さが気に入っています。

私は今年の仕込みにおいて、この装置のお守りをする事が多かったのですが、それはもう、幸せな時間でした(笑)

そんなわけで、蒸留機さんへ。

来年も、そしてこれからも、よろしくお願いします!

思い出その⑥|貯蔵カメに原酒を流し込む達成感に、酔いしれたり・・・

これは、『貯蔵カメ』。

原酒を寝かせ、熟成させます。
出荷前の焼酎の、仮の住まいって感じかな?

蒸留された原酒が、専用のポンプを使ってドバドバとこのカメに流し込まれる様子を始めて見たとき、『The 達成感!』みたいな感覚で五感が満たされた事を、今でも覚えています。

同時に、『カメの中で室温放置するだけで味が熟成されるって、なんか凄くね?』っていう、不思議な感動を覚えましたよ。

そんなわけで、貯蔵カメの皆様へ。

熟成の件は、全てあなた達に任せました!

おわりに|焼酎の神様に、願いを・・・

これは、『神棚』
焼酎の神様がおられる、蔵で最も神聖な場所です。

私たちの蔵の焼酎造りは、この神棚への毎朝の『二礼二拍手一礼』から始まります。

今になって振り返ると、この儀式は単なる伝統的な作法であるだけでなく、私たち蔵人のやる気スイッチをONにするための、大事なモーニングルーティンでもあったと感じています。

 

時は流れて、約二ヶ月・・・

 

2020年11月末の今日、今年の仕込みは無事に終了しています。

あとは原酒を寝かせて熟成させて、時を待つだけです。

 

国境の島の、今年の焼酎。
新酒として皆様の手元に届くのは、来年の五月を予定しています。

そんなわけで、焼酎の神様へ。

どうかどうか最高の焼酎を、今年も皆様に届けさせて下さい!

 

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