黒島の水源地の清掃は島民が当番制で行っています【黒島の美味しい水】

こんにちは

みしま焼酎 無垢の蔵 杜氏の坂元です。

私たちが生活をしたり、焼酎を製造したりするのにとっても大切なのは「黒島の水」です。

年明けに行った「みしま焼酎 無垢の蔵 リモート新年会」でも、黒島の水について写真を画面共有しながら説明しました。

ということで今回の記事では、黒島の水源地について書いていこうと思います。

綺麗な水源地を保つために島民が清掃しています

私の暮らしている黒島の大里地区では「衛生係」という役割が当番制で回ってきます。

係の人は、水源地の周辺の伐採や、水源地の檻の中の落ち葉や枝を綺麗に清掃したりします。

上中里に向かう途中の林道に水源地が位置しているので、落ち葉などが溜まりやすいんです。

もともと黒島の水は年中冷たいのですが、水源地の清掃を11月にしたところ、キンキンに冷たい水の中の清掃は大変だと感じました。

しかし山肌から湧き出る水というのはホントに美味しく、安全で綺麗な美味しい水を地区内に供給する役割だと思うと重要な仕事です。

ちなみに「衛生係」は地区内清掃の奉仕作業の仕切り役もしています。

黒島には各所にお宮やお墓が点在していますが、綺麗に保たれているのは地区内清掃が定期的にあるからです。

中には江戸時代のお墓や、もっと古い貴重なものも多く、人が少ない黒島で管理・清掃をし続けてきたのは大変だっただろうと想像できます。

水源地のある上中里に行くまでが結構大変

ところで、水源地のある上中里に続く道の分岐点は黒島の北側、大里〜片泊間をつなぐ県道221号線の途中にあります。

上の写真の看板が目印です。

道幅が狭く、両脇に樹々が生い茂っていてカーブが連続していて前方の視界が狭いので運転する時は対向車に注意してください。

近年の大型台風や記録的大雨により地すべりも起きています。

しかし黒島の生命線である水源地へ行くには必ず通る道なので、よくよく注意して通行しましょう。

豊かな水源を保護し利用するためには

黒島は全体が植物に覆われており、特に人の手が入っていない山は国の天然記念物に指定されています。

黒島の植物群を保護することでが水源の水量が保たれるので、とてもありがたいことだと思います。

また、ついこの間リモート会議にて自然公園の説明を受けることができました。

(三島村3島を県立自然公園に指定するための説明会)

キーワードとして取り上げられていたのは「保護と利用」でした。

自然公園の保護規制は住民の生活実情に沿って区域を作り、規制レベルが段階的に分けられていました。

例えば、今後開発予定の地域は規制区域から避けたり、森の山菜を採ったり、樹々を薪として利用している島民もいらっしゃるので、集落周辺は避けたりする予定のようです。

我々焼酎プロジェクトの取り組みも、黒島の自然と隣り合わせの事業です。

植物群や水源、景観などの自然の保護と利用の両立を真剣に考え、取り組んでいくことの重要さを再確認しました。

黒島の豊かな水源を保護しつつ利用するための具体的な行動として、「衛生係」などの管理システムを地区の人数減少や高齢化などの実情に対応しながら実行し続けることが求められています。

 

最後に・・・、黒島PRをば。

黒島の湧水はホントに名水です。

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今回の記事はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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