みしま焼酎 無垢の蔵の2次仕込み~蒸留を紹介!初仕込みを終えての振り返り

こんにちは
みしま焼酎 無垢の蔵 杜氏の坂元です。

10月末から始まったみしま焼酎 無垢の蔵の初仕込みですが、
12月9日の蒸留をもって、今年の仕込みを無事終えることができました。

多くの方々から応援して頂き、励みになりました。
本当にありがとうございました。

このあとの工程としては、

原酒を甕貯蔵し、酒を熟成させます。
さらに、ろ過をすることで味を調えます。

黒島の水でアルコール度数25%に割水し、
ビン詰め、ラベル張りをした後、出荷されていきます。

商品として三島村島内に送り出す日がとても楽しみですね。

そして、来年にむけたベニオトメ栽培の準備もボチボチ始まります。
原料の確保がベースにあるので、また気を引き締めなおして頑張ります。

さて、みしま焼酎 無垢の蔵の従業員である末國さんが、
これまで製麹・1次仕込み・芋蒸しについての記事を書いていますが、

芋焼酎「みしま村」造り速報(麹の味は、どんな味?)

芋焼酎「みしま村」造り速報2(焼酎蔵従業員の特権って? )

今回は2次仕込みや蒸留について書いていきます。

最後に仕込みの振り返りもあります。

みしま焼酎 無垢の蔵の2次仕込みは、見どころ満載!

2次仕込みの主役はずばりサツマイモ!
みしま焼酎 無垢の蔵の2次仕込みで使用される品種はベニオトメですね。

洗浄・選別されたベニオトメはコンベアに乗って・・・

コンベアで運ばれるベニオトメ

ガランゴロンと芋蒸し機の中へ

芋蒸し機の中はベニオトメでいっぱい

そして、じっくり時間をかけて蒸されて・・・

ほっくほくになります。

これがまた美味しい!ベニオトメ

じっくり蒸しですので、あまーくなっています。

もし機会があればベニオトメのじっくり蒸し
ご賞味あれ!

そして、みしま焼酎 無垢の蔵の芋蒸し機は・・・、

粉砕されたベニオトメ

芋粉砕機能付きです。

これは粉砕後の写真ですが、粉砕中の光景は来年の仕込みシーズン中、
無垢の蔵に来た時に運が良ければ見られるかもしれませんね。

どうやったらこうなるのか気になりませんか??
写真で少しだけ紹介しましょう。

芋蒸し機の出口

みしま焼酎 無垢の蔵の芋蒸し機です。
今年の仕込みでは大活躍してくれました。

綺麗に清掃してメンテナンスもして来年もその次も、
ずっと活躍してくれるでしょう。

そして、粉砕された芋は・・・、

2次モロミ

1次もろみと一緒に2次タンクの中に入れます!
ここでモロミはベニオトメの色になっていきます。

蔵に見学に来た小学生は
「シチューみたいだ!」
と表現してくれましたが、本当にそうですね。

モロミの中に入っているベニオトメのでんぷんが、
酵素と酵母のはたらきによって分解されてアルコールになっていきます。

私はこの2次モロミの甘い香りが大好きです。

2次仕込みは9日~10日発酵させます。
この工程で、サツマイモはアルコールに姿を変えていくんですね。

仕込みの最終工程、蒸留!原酒が出てくる感動がすごい

2次仕込みで生成されたアルコールを取り出す工程が蒸留です。

中はぐつぐつ沸騰しています

蒸留機の中に2次モロミが投入されていますね。
モロミに直接、蒸気を吹き込んでいます。

中が見えづらいですね。

つまり、
アルコールを含むモロミを蒸気で熱して、
気化させ、冷却して液体になったアルコールを回収しているわけです。

その回収した液体こそが・・・、

原酒を貯蔵カメに移している様子

原酒ですね。
上の画像は貯蔵カメに移動させている様子です。

製品とはまた違った香りや色合いですよ。
カメの中で熟成させて、より美味しくなってもらいます。

この蒸留という工程を経て、初めて原酒を見ることができます。
芋づくりから仕込みまでの長い道のりを経て、出てくる原酒に対面できます。

焼酎プロジェクトの皆様や農家さんとベニオトメを栽培して、
収穫できたベニオトメを今年完成の「みしま焼酎 無垢の蔵」で仕込んで、
様々な方々に支えられて進めてきた焼酎製造の最終工程!

いろんな想いがつまった原酒が出てくるところを見ると、
とてもうれしい気持ちになります。

つくったものに感動する。

ものづくりの原点はここにあるのかもしれませんね。

 

みしま焼酎 無垢の蔵の仕込みを一気に見てみよう!

10月30日仕込みスタートから、12月9日の仕込み終わりまでの振り返りをしてみます。

一番最初は麹を造る作業でした。
製麹といいます。

中に種麹を撒いています

種麹を撒いている途中の様子ですね。
2月の奄美での黒糖焼酎研修を思い出します。

みしま焼酎 無垢の蔵の製造の要ともいえる「製麹ドラム」
洗米・水切り・蒸し・送風・温度管理などなど
麹造りに関する様々な作業をこの機械がやってくれます。
焼酎造りの根幹の麹造りは、とても繊細だなと思いました。

そして1次仕込み

1次モロミ

二日間かけて造った麹を、酵母・水と一緒にカメに仕込みます。

ホースがモロミの中に入っていますね。
これは、ホースの先に冷却器がついていて、
モロミの温度が上がりすぎないようにしているのです。

1次もろみの華やかな香りが思い出されます・・・!

そして芋洗浄・芋選別・芋蒸し・2次仕込みが始まると一気に大忙しでした。

入荷した時の状態

泥だらけの芋も・・・、

洗浄機の中を泳いで・・・、

洗浄後のベニオトメ

ピカピカになります。
そして、蒸されて粉砕されて、
1次モロミと一緒に2次タンクに入れられるんでしたね。

これを2次仕込みと言います。

2次モロミ

木から垂れ下がっているコードは、温度センサーです。
これをモロミの中に入れてモロミの温度を管理しています。

9日~10日発酵させていくと、いよいよ蒸留ですね。
以上の工程を経て、原酒が出来上がります。

さらっと写真付きで仕込みを振り返りましたが、ぜひ現場で見学に来てくださいね。

みしま焼酎 無垢の蔵の初仕込みは「よか仕込みじゃった!」
と胸を張って言える様に、これからも気を引き締めて頑張ってまいります。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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