こんにちは☀
みしま焼酎無垢の蔵 従業員(地域おこし協力隊)の末國です。
芋焼酎の蔵従業員ではありますが、
今回は芋焼酎ではなく黒糖焼酎についてご紹介したいと思います‼
おまけで奄美大島グルメもご紹介しますので、
旅行先を考え中という方は、ぜひぜひ最後までのぞいてみてください。
奄美大島 黒糖焼酎蔵へ研修に行ってきました‼
焼酎造りとボトリングやラベリングの方法を学ぶため、
2月の下旬に黒糖焼酎蔵へ研修に行かせていただきました。
今回は、研修をさせていただきました西平本家さんと
黒糖焼酎について、ご紹介したいと思います。
奄美大島の黒糖焼酎とは❓
奄美黒糖焼酎は、黒糖(サトウキビ)から造られた本格焼酎のことで、
奄美大島、徳之島、沖永良部島、喜界島などの奄美群島で造られている焼酎です。
「黒糖焼酎」と呼ばれる焼酎は、奄美群島だけで造ることを許された焼酎で、
同じ黒糖を使用するラム酒とは違う種類のお酒です。
ラム酒は黒糖のみを使うのですが、
黒糖焼酎は黒糖に加えて、通常の芋焼酎製造と同様に「米麹」も使用します。
芋焼酎や麦焼酎はにおいがキツすぎると感じている人にも
おすすめできるのが、黒糖焼酎です。
黒糖独特の甘みがほのかにし、香りのクセが少ないものが売られています。
もちろん、コクが強い商品や無濾過のガツンと来る味わいの商品もあります。
焼酎好きの方は、自分に合うものを探すのがかなり楽しいかと!😊
黒糖で甘いから含まれる糖分が多いの?
そんな勘違いを受けることもあるようですが、
蒸留酒なので糖類はゼロです。
同じ島内で造られている黒糖焼酎でも、
非常に個性が強く多様な味が楽しめます。
奄美に行ったらぜひ黒糖焼酎をいろいろと試してみることをおすすめします。
研修先 黒糖焼酎蔵の西平本家さんとは❓
![](https://mishima-shochu.jp/wp-content/uploads/2019/03/社屋前編集済-1024x578.jpg)
西平本家さんの創業はなんと大正14年!!
喜界島から昭和2年に名瀬へ移転し、
長年にわたって奄美大島の伝統製法で黒糖焼酎造りを続けている焼酎蔵なんです。
代表的な製品「氣」や「せえごれ」は、本格焼酎鑑評会で何度も受賞しており、
その品質の高さは広く知られています。
私個人の感想ではありますが、イチオシは「せえごれ」です。
※せえごれ:奄美の言葉で「吞兵衛」の意味
樽貯蔵がお好きであれば、「天孫岳(アマンディー)」をおすすめします。
奄美大島 黒糖焼酎 製造工程のポイントをご紹介します‼
それでは、西平本家さんで行われている
黒糖焼酎の製造についてご紹介していきます。
写真は原料として使用されている大量の黒糖です。
ちなみに、国産の黒糖100%で西平本家さんでは焼酎が作られているんですよ🙂
奄美大島 黒糖焼酎 ポイント①奄美伝統の半麹3段仕込み
西平本家さんでは、奄美大島で古くから伝わる製法
「半麹3段仕込み」で黒糖焼酎を製造しています。
半麹3段仕込みは、下記の3ステップで黒糖焼酎を製造する方法です。
①長時間かけてしっかり麹菌を繁殖させた麹から、1次醪を造る
②1次醪に半麹(①よりも短い発酵期間の麹)を加えて2次醪を造る
③2次醪に溶解した黒糖を加えて3次醪を造る
→その後さらに発酵させてから、蒸留へ
では、製造中の写真を見ていきましょう‼
醪とか、麹とかよくわからない! という方は、
こちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
![](https://mishima-shochu.jp/wp-content/uploads/2019/03/麹造り編集済-1024x578.jpg)
こちらは、1次醪を造るための麹を造っているところの写真です。
写真に写っている「三角棚」に蒸した米に麹菌をつけたものを入れ、
高温下でしっかり麹菌を増やして麹を作ります。
反対に半麹ではこの三角棚に入れる時間をとらずに、すぐ仕込みに使用します。
そのことから半分の「半」という文字が名前についているんですね。
2次醪を攪拌したり、温度をチェックしたりしている時の写真です。
ほどよく攪拌することで、順調に発酵を進めることができます。
こちらも杜氏の技ですね‼
こちらは3次醪を攪拌している様子です。
大きなタンクの中身を攪拌するのはたいへんな力仕事です。
若手の皆さんががんばっていますね👏
奄美大島 黒糖焼酎 ポイント②特殊な蒸留機で香り高い黒糖焼酎を造る
西平本家さんの中で最も特徴的な機材がこの
「可変式3方弁蒸留機」です。
形と高さが違うこの3本の金属管(ワタリ)を使うことで、
西平本家さん独自の奥深い味と香りを生み出しています。
しかも、このワタリの操作は西平本家の杜氏さんが完全に手動で行っているんです。
機材だけでなく、機材を扱う人の技術によって西平本家さんの
黒糖焼酎は作られているわけですね。
杜氏が狙った味と香りを作り出す、
現在まで引き継がれてきた伝統技術ってすごいですよね🙌
奄美大島 黒糖焼酎 ポイント③仕上げも含めて手作り‼
西平本家の皆さんが原料である黒糖の溶解の準備をしている様子です。
こちらの黒糖、なんと1つが30kgです。
私も研修中に持ち上げてみましたが、ぎっくり腰になるかと思いました。
たいへんな作業ですね。
しかし、ここで一つ一つ、人が黒糖を溶解する釜に入れていくことで、
使用する黒糖の状態をすべてチェックしているのです。
麦も芋も黒糖も焼酎に使用するものは自然のものなので、
常に全く同じものが手に入るわけではありません。
日々の原料チェックが大切、ということですね。
西平本家さんでは、ラベルを貼って仕上げるところまで、
このような形で手作りしているんです。
私も検品とラベル貼りを体験させていただきましたが、
半日やっただけで目が疲れに疲れました。
担当されている方の技術と集中力には感心するばかりでした。
西平本家の皆様には、たいへんたいへんお世話になりました!!
今ではすっかり西平本家さんのファンです😊
今度は奄美に遊びに行きたいと思います。
奄美大島の黒糖焼酎に合う! おまけの奄美グルメ紹介
![](https://mishima-shochu.jp/wp-content/uploads/2019/03/焼酎編集済.jpg)
さて、ここからはおまけで奄美グルメをご紹介します。
関東で「酒」と言えば主に日本酒、鹿児島本土では芋焼酎ですが、
奄美大島ではもちろん黒糖焼酎です!
奄美大島には鹿児島No.2の繁華街「屋仁川通り」がありますが、
チェーン店は非常に少なく、
奄美の黒糖焼酎を取り扱う地元のお店が軒を連ねています。
もちろん鹿児島最大の繁華街といえば天文館ですが、
奄美大島という離島の繁華街がNo.2の繁華街というのが
離島の多い鹿児島らしいところですね。
いろいろな奄美グルメがありますが、
黒糖焼酎に特に合うと感じた奄美グルメ3つをご紹介します。
黒糖焼酎に合う奄美大島グルメ① ハリセンボンのから揚げ
そもそも、「えっ? ハリセンボンって食べられるの?」
というところからスタートの方も多いのではないでしょうか?
私も食べられるものだと思っていませんでしたが、これが美味しいんです🙌
島の魚の揚げ物にスッキリ系の黒糖焼酎の水割りで完璧です。
黒糖焼酎の中にはソーダ割にするとおいしいものもあるので、
揚げ物に黒糖焼酎ハイボール、というのも最高ですね‼
黒糖焼酎に合う奄美大島グルメ② ○○味噌
豚味噌、魚味噌、ゴーヤ味噌……
奄美の飲食店に行くと、この○○味噌がよく出てきます。
写真は「魚味噌」です。
味噌と肉や魚を炒め煮にしたものを「○○味噌」と呼ぶようなのですが、
(関東出身者からすれば)かなり甘めの味付けです。
甘いものを食べながらお酒? と思う方もいるかもしれませんが、
ちょっとずつ食べながら黒糖焼酎のロックやお湯割りを飲むのにちょうどいいんです。
黒糖焼酎に合う奄美大島グルメ③ リュウキュウイノシシ
本州にいるイノシシとは一味違う、リュウキュウイノシシ。
写真は猪肉の薄切りを焼いたもので、塩でいただきました。
少々独特のにおいはありますが、それがむしろ焼酎にはちょうどいい👌
しっかり噛み応えがある猪肉に
コクのある黒糖焼酎のロックがおすすめですね。
みしま焼酎無垢の蔵では5月から焼酎を発売します‼
![](https://mishima-shochu.jp/wp-content/uploads/2018/06/5_焼酎-682x1024.jpg)
少々おまけが長くなりすぎましたね……。
さて、4月からみしま焼酎無垢の蔵ではボトリングと出荷がスタートします。
早々に奄美黒糖焼酎蔵 西平本家さんで学んだことが役に立ちそうです。
5月の販売に向けて、蔵従業員一同頑張っていきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
みしま村を購入できる酒屋さんの情報(電話番号等)については、
こちらの記事をご覧ください。
地域おこし協力隊の募集は現在していません。
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